この世に誰一人として同じ人はいません。生きている今の間にやっておきたいこと、大切な人に伝えたい気持ちや言葉、誰に何を残したいか、受け取って欲しいか、それは人によって違うものです。
私たちはそんなひとりひとりと向き合い、想いを汲むことを大切にしています。
日々の暮らしの中で、感謝や想いを100%伝えて毎日を生きる事は難しく、いつお別れがくるかは誰にもわかりません。
気持ちの整理をしながら、今伝えられる事、今出来る事を前向きにとらえていくための活動が終活です。
自分自身の正直な気持ちと向き合う貴重な時間を、心遣いを忘れずにお手伝いできればと考えます。
預貯金などの財産、不動産、年金や保険、遺言などの手続きをするためには法律に関する知識、サポートしてくれる会社についての情報などが欠かせません。
生前にかけていた生命保険の存在を遺族の方が知らずにいて、受け取りの手続きがされないケースがあったり、遺言が無く土地の相続について話がまとまらないなどはよく耳にする話です。
まとめる事で心にゆとりの出来るエンディングノートの書き方、必要に応じて司法書士や行政書士などの専門家の紹介など終活全般をサポートできる体制を整えています。
お墓や葬儀についてのご相談もお任せください。
どう進めて良いか不安な方でも安心してご相談いただけるよう、幅広い知識をもった終活カウンセラーがお手伝いします。
エンディングノートという名前は聞いたことがあるでしょうか。
終活を通して決めておきたい事、残したいもの、伝えたい想いなどを一冊の本にまとめておく事ができるノートです。
書く順番は自由です。決めておきたい事、大切なものの場所、自分がどうしたいのかを徐々に埋めていくと「何をしたら良いんだろう?」「他に考えておく事は無かったかな?」などの漠然とした不安がなくなります。
遺書などと違い法的な書類ではありませんが、遺族に対してどんな意思を持っていたかをしっかり伝える事ができます。
ノートの項目は沢山あり、細かく書いておく事もできます。はっきり決まっていなければ決めてある部分だけ書いておく事も自由です。
これから終活を始める方に、ぜひ活用していただきたい一冊です。
これまで自分が歩んできた人生を振り返って、心に残る思い出や、大切な人との関わり、基礎とする信条などについて書いてみましょう。
人生の棚卸しをすることで、自分が忘れていた自分を思い出したり、「これからどう生きたいか」を考えるきっかけになったり、たくさんのことが見えてきます。
これからの日々をよりよく生きるための人生設計をする意味でも、エンディングノートは高齢者だけでなく、若い世代にもおすすめです。
突然の病気で自分の意志を表せない重篤な状態になった時に備えて、持病やアレルギー、常用薬、かかりつけ病院、介護についての希望などを書いておきましょう。
健康保険証、お薬手帳など、すぐに必要なものがどこにあるかわかるようにしておくことも大切です。
また、家族に難しい判断を強いる病気の告知や延命治療についても、自分の希望を書いておくとよいでしょう。
自分が作った財産は、その多寡に関わらず、愛する人に継いでいきたいもの。
現金や預貯金はもちろん、有価証券や不動産も相続財産となります。口座がある銀行や、通帳・証書類の保管場所などがわかるようにしておきましょう。ネットバンクを利用している場合はキャッシュカードの保管場所も忘れずに伝えましょう。
また、借金も相続財産となるため書いておくと、相続人への負担を軽減できます。
保険や年金に関する書類は、家庭の重要書類として決まった場所に保管したままにしていませんか?
書類が膨大なため、なかなか見直すことをせず、すでに契約が切れたものまでとっておくなど、自分自身でも現在どの保険や年金に加入しているのか正確に把握していないケースも多くあります。
そのため、エンディングノートで一覧できるリストにしておくことが大切です。
葬儀の規模や形式、連絡してほしい人、お墓についての希望などを書きましょう。
すでに相談会に出向いて見積もりを取り寄せていたり、お墓の契約を済ませている場合は、家族にしっかりと伝えることが大切です。
お墓を誰が承継するかで、家族間にもめ事が起こるケースも少なくありません。できるだけ家族と話し合いながら決めていくようにしましょう。
家族や友人など、近しい人への正直な思いは、普段なかなか口にできないものです。
感謝や愛情、お詫びなど、気持ちはしっかり言葉にしないと伝わりません。
形式にこだわらず、手紙にしたり、日記のように心情を綴ったり、あるいは文章が苦手なら箇条書きでもかまいません。
大切な人への思いを自分の言葉で真摯に書き記すことが大切ですから、心を静かに落ち着かせて書きましょう。
あなたが亡くなった後、このメッセージが残されたご家族や親しい人たちの心を癒し、後々まで支えになることでしょう。
急に倒れてしまいそのまま意識が戻らなくなったり、脳へのダメージなどから重要な判断が難しくなるなど、意思の疎通が取れなくなることも考えられます。そんな困った事態がいつ訪れるか分かりません。
延命措置に対してどう判断したら良いか家族の中で意見が分かれたり、「前もって聞いておくんだった」と後悔したり。
時間は戻らないからこそ、元気なうちに前もって決めておく事が大切です。
最近はお墓に対する考え方が多様化しています。新しくお墓を準備してそこに入るのか。家族と同じお墓に入るのか。散骨希望はあるのかなど、遺族としては亡くなられた方がどうしたかったのか気になります。お墓は維持管理も必要なため、その後の管理についても事前に話し合っておかないと誰が管理をしていくのか、費用はどうするのか問題が残ってしまいます。
亡くなってから一定期間内に停止の申請が必要な年金。
番号が記載されている年金手帳がどこに置いてあるのか分からない。「まだまだ元気なのに」と通帳や年金手帳など大事な物をどこにしまっているか教えたくないという方もいるかもしれません。
しかし、意思の疎通が出来なくなって慌てるケースもあります。大事なものはまとめて、いざという時にすぐ見つけれる方法を考えておく必要があります。